Daigasグループ
唯一の専門班として
新工法を成功に導く

導管・土木事業部

エンジニアリング営業所

1979年 入社 M.S

大阪府立淀川工業高校
(現:大阪府立淀川工科高校) 機械科卒

※所属は取材当時
※名前をイニシャルで表記しています

Q.どんな業務を担当していますか?

地球環境にやさしいガス配管工事を目指して、大阪ガスさまの導管部門ではさまざまな工法が開発されています。それら特殊工法を取り扱う、大阪ガスのグループ会社唯一の専門班として活動しているのが私たちエンジニアリング営業所です。大阪ガスさまの供給エリア内はもちろん、各地の地方ガス事業者から依頼を受け、非開削工法をはじめとする新工法や特殊工法でガス管の敷設工事や取替工事を行っています。

Q.非開削工法とはどんな工法ですか?

ガス管を新設する際、ほとんどの場合は道路を掘削してからガス管を地中に埋めていく開削工事です。一方、非開削工法は道路をピンポイントで小さく掘り、その間は掘削することなく機械で推進していきます。掘削しないため土を廃棄する必要がなくエコで、復旧工事の面積も大幅に削減できます。工事中の交通障害など近隣へのご迷惑を減らし、さらに開削工事では難しい長距離の工事も可能です。
ただし、見えない地中を進みながらガス管を敷設していく難しい工法で、専門の技術や経験が必要です。掘削機の操作は、私を含め数人の技術者のみで行っています。

Q.特殊工法に関する技術を持つ
唯一無二の技術者ですね!

非開削工法のほかにも、線路の下の既設パイプに新しいパイプを入れる工法や中圧活管遮断といってガスの圧力を下げずに効率的に工事を行う工法など、さまざまな特殊工法があり、それらをすべて担っています。
私自身は不器用な人間ですが、とにかく積極的に現場経験を積み、熟練者を目指してやってきました。10回掘削機に乗るのと100回乗るのでは、熟練度がまったく違ってきますから。大阪ガスグループ内で、特殊工法に関する技術を持つ唯一の施工技術者として、後輩へ技術を伝承して、このチームをさらに進化させたいと思っています。

Q.仕事のやりがいは何ですか?

施工が非常に難しい、特殊な環境下での工事の成功を求められます。徹底して事前準備や現地調査を行い、最善の施工方法を検討してから着手しますが、成功必達のプレッシャーは計り知れません。任務を果たしてこその専門班。使命感が大きいからこそ、期待を背負って施工が完了したときの達成感は表現し尽くせません。
なかでも忘れられない現場は、岩盤に覆われた山の、人1人がやっと歩けるような過酷な斜面を非開削工法で行った工事です。お客さまに喜んでいただき、多くの同業者が経験できない特殊工事を完成させた充実感は最高でした。
さまざまな現場で、協力会社や工事会社のみなさんをはじめ多くの人と出会えることもやりがいであり、出会いによって人間として成長させてもらいました。

Q.成功を積み重ねてきた理由を
教えてください。

現場の事前調査で難問に直面したときは、どんな方法でどういった工具を使えばいいか、所長、チーフをはじめ、組織全員で試行錯誤します。一丸となって最善策を検討できるチームワークが私たちの強みであり、全員でベストな施工を考えてきたことが成功の理由です。もちろん協力会社さん、工事会社さんの力があってこそ。また事前調査をはじめ、機械工具類の作動確認や点検など、用意周到な準備も不可欠。仕事は準備が8割だと考えています。

ある1日のスケジュール

08:30
出社、メール確認、その日の作業で使用する機械工具類の作動確認と車両点検
10:00
施工現場へ出動して施工(着手から終了までは連続施工を行う)
12:00
施工の合間に、タイミングを見て昼食
15:00
施工終了後帰社し、当日使用した道工具類清掃を行い、翌日使用する工具類の準備をし、車両積載。何度も点検、確認を行う
16:00
事務所に戻り、作業報告書などを作成
18:00
退勤
BEST
SHOT

未来の後輩の
みなさんへメッセージ

Daigasグループのガス工事会社の中で、きんぱいだけが特殊工法を担っています。それだけに大阪ガスさまから期待や信頼をいただいており、私たちとしても士気が上がります。ワンチームで努力し挑戦することで、熱意と意気込みは必ず伝わると思います。それが次のステップにつながり、プラスになると信じて私もこれまでやってきました。常に一生懸命。未来の後輩のみなさんへこの言葉を送ります。